理事長所信

2022.01.14

公益社団法人袋井青年会議所  第55期理事長 榛葉 美希

【はじめに】

明けない夜はない。昨今の私たちの環境は大きく変わりました。ワークスタイル、ライフスタイル、そしてJC活動までもがその影響を大きく受けています。この苦難の中で活動を行う私たちと、戦後復興の中、日本の再建を目指し日本青年会議所を発足させた先人たちは、誰もが経験したことのない混沌とした時代で活動するという状況において相通ずるものがあります。先人たちは先行きの見えない中、幾多の苦難を乗り越え、数々の運動を展開してきました。私たちも暗闇の中であろうと、歩みを止めず前を向いて活動し続けなければなりません。このまちが何を必要とし私たちに何ができるのか、自分たちの存在意義を見出しまちから共感される運動を発信し続け、前を向いて運動を展開していく時です。先人たちが苦難の中に復興という光を見出したように、私たちの運動がこのまちの未来の光となるために。

【希望溢れる未来へ向けた青少年の育成】

袋井青年会議所は創立当初よりまちづくり運動の一つとして青少年育成を重点的に行ってきました。それは将来、新しい時代を築き創りあげていくのは青少年であり、子どもたちが未来の担い手にふさわしい人財として成長することがまちの未来に繋がるからです。大人になるための大切な準備期間とも言える青少年期に、将来に向かい、様々な経験を積み重ねていくことが、希望溢れる青少年に成長するために必要だと考えます。

ある教育機関の調査によると「なりたい職業がない」子どもが5割を超すという結果が報告されています。将来への希望を持った大人に成長するためには夢を持つことが大切であり、そのためには様々な出会いや経験が必要です。私たちが住むFUKUROIには様々な資源や魅力的な人で溢れています。多くの人やモノに触れ、様々な経験や挑戦をすることで、希望溢れる青少年へ成長し、何事も前向きに取り組む地域を牽引する大人へと繋がっていきます。また将来へ希望を抱く上で大切なのが地域との関わりです。FUKUROIで活躍する人や企業・他団体と関わることで、将来や大人に対する憧れを持ち、夢や希望を持つきっかけを得られます。地域との関わりから夢を目標として捉え、前向きに挑戦できる人財の育成を目指します。

また地域や企業・他団体と共に事業を創っていくことは私たちにとっても大きな意味を持ちます。事業の可能性や効果を高め広げると共に、他者からの刺激は私たちの成長にも繋がります。未来の担い手を創る事業を地域全体で作り上げることがこのまちの未来に繋がると考えます。

【リカレント教育の場としてのJC】

多くの人が学校教育から離れることで学びを終える中、社会が速いスピードで多様化・複雑化する今日において、学ぶこと、学び続けることへの関心がかつてないほどに高まってきています。社会人になってからも多くを学び、多くを経験できるJCは最高のリカレント教育の場であり、まちを牽引するリーダーとして、私たちは常に学ぶ姿勢が求められています。

コロナ禍による危機的状況は、顧客や世の中が求めるニーズを変え、既存のビジネスモデルやルールすらも変化を余儀なくされました。また求められるリーダー像も変化し、困難を乗り越えるためには、組織を力強く牽引するリーダーの存在が不可欠であることを改めて私たちに認識させました。力強いリーダーとは、変化した世界を大局的に捉え、的確に判断し、それを実現するために周りを巻き込む力を持った人だと考えます。今の危機的状況だけに限らず、今後も起こり得る様々な苦難でも企業や組織を存続させるために、必要な資質を磨き、力強いリーダーとなるべく成長の機会を提供します。

また学びの機会はLOMだけに限らず、出向という機会にも多く与えられています。全世界に存在するJCのスケールメリットを活かし、LOMでは得られない経験や人脈を築き、多くの学びを得ることこそ、リカレント教育の場としてのJCを最大に活かせる方法だと考えます。最高のリカレント教育の場としての価値を見出し、前進する力を得ることがこれからの私たちの原動力になると確信します。

【持続可能な組織であるために】

現在すべてのLOMに共通する課題の一つが会員の拡大です。実際に日本青年会議所全体の人数は年々減少しており、静岡ブロック協議会も2021年まで10年連続で会員数が減少しています。私たち袋井青年会議所においても同様の課題を抱えており、ここ数年、増減を繰り返しています。まずは確実に活動を行っていける組織とするために、LOM全体で拡大活動に取り組む必要があります。私たち一人ひとりが拡大の重要性を理解し青年会議所の魅力を伝え、そして運動を広く継続的に発信し、さらにこれまでの活動を通して生まれたパートナーシップを活かし、一人でも多くの入会へと繋げます。そして持続可能な組織であり続けるためには、量的価値だけでなく、質的価値も求めなければなりません。公益社団法人として堅実な運営を行い、価値ある事業を生み出し、それを繰り返すことこそがLOMのバリューアップに繋がり、魅力ある組織へと成長していきます。誰もが入会したいと思える組織を目指し、真の持続可能な組織を作ります。

【JAYCEEとして】

「修練・奉仕・友情」、この三信条は青年会議所入会後にすぐ出会う言葉でありますが、JC運動の本質を端的に表した言葉であり、JAYCEEを創る要素だと考えます。メンバーそれぞれJCに求めるものは違うと思いますが、何を求めるにしても、修練だけでも、奉仕だけでも、友情だけでも満たすことはできません。三信条をバランスよく積み重ねていくことが、個人そして組織の成長や発展に繋がります。三信条を胸に、このまちから必要とされる人財、JAYCEEを目指します。

【さいごに】

今私たちは大きな転換期に立たされています。私たちが置かれている環境もしかり、現在活動するメンバーも大きく様変わりし、在籍5年以下のメンバーが7割を占めています。これから私たちはどのような組織を創っていくべきなのでしょうか。「生き残る種とは、最も強いものでも賢いものでもない。変化に適したものである」、ダーウィンが種の起源で記した言葉です。私たち袋井青年会議所は創立から55年を迎えました。私たちには55年続いてきたという誇りと自信があります。先輩から受け継いだ古き良きJCを守りながら、新しい視点や価値観のJCを融合させ、今の私たちにしかできない新たな時代の袋井青年会議所を創っていきましょう。積極的に変化と多様性を受け入れ、前を向き進化し続けていく、それが私たちの使命です。

一覧に戻る