第58期 理事長所信

2024.01.12

はじめに  

 袋井JCは、明るい豊かなまちづくりを理念としてこのまちが成長し続けるために、様々な運動を展開してきました。では、なぜ成長することが大切なのか。それは、現状維持とは成長が停滞していると捉えられ、見方を変えれば停滞は衰退へのスタート地点となり得るからです。皆さんは衰退していくまちで安心して過ごし、幸せに暮らしていけるでしょうか。近年では、少子高齢化社会や自然災害など、気が付けば問題や課題ばかりが増え続けていると感じざるを得ません。私の思うJC運動は、これらの課題を解決することが目的ではなく、いつの時代も課題解決に対して挑戦できる人財に恵まれた地域にすること、そして、我々が率先し行動できる人財のリーダーとなれるように常に成長していくことだと考えます。そのために、我々が広く学び、多くの住民を巻き込み、自助と共助のバランスが取れた利他の精神が自然と根付くまちであり続けるように率先して運動を巻き起こしていきましょう。

成長を続ける組織

 袋井JCは、1968年に創立されてから地域の発展を志した先輩諸兄姉の皆様により、現在まで連綿と受け紡がれ、地域からの信頼を有した団体であり、メンバー同士による活発な会議を通して有意義な活動を行ってきた実績のある組織です。私たちはこの紡ぎ継がれた知恵から学び、今を活きる知恵を創造し、次代に繋げて行くためにも、活発な会議運営、的確な事務処理、堅実な財政管理だけでなく積極的に挑戦することが求められます。的確かつ堅実で確実な運営があるからこそ、組織が活発になり様々な未来を創造し、新たな組織運営に挑戦することができるのです。確実な運営を行い続けるためにも、時代を見据えて順応していけるように様々な知識を学び共有し成長できる組織づくりを行いましょう。

成長を続けるリーダー

 一重にリーダーと言っても、理想とされるリーダー像は様々あります。それは、集う人たちの特性や地域の特性など、その時代背景によってもリーダーに求められることが変化するからです。そして、リーダーが必要な時とは大小様々あり、二人以上いればどんな時でもリーダーは存在します。なぜなら、リーダーとは役職ではなく、役割や立場だからです。だからこそ、いつどんな時でもリーダーとして活躍できるように自ら成長する気概を持ち、成長し続けることで新たな気付きを生み、その気付きがさらに新たな成長へと連鎖していきます。そのために、会員の活動意欲を常に向上させ一人ひとりが自ら率先して活動に邁進できる環境を提供することで、メンバー全員が成長を続けるリーダーとなるのです。そして、共助が根付いた地域において、活躍できるリーダーとして自助の力を学び実践し身につけてもらいます。しかし、成長は変化とも言えます。自分自身に変化を加えるということは、時に苦難を伴います。その苦難も大小様々で、逃げ出したくなることもあるかもしれません。そんな時、支えになるのが仲間との絆と活動に対するやりがいです。絆があるからこそ厳しくも優しくもなれるのです。やりがいがあるからこそひと踏ん張りできるのです。これからも、一人ひとりがリーダーとして仲間や地域のために自信と誇りを持って共に成長していきましょう。

成長を続けるまちづくり

 このまちを明るく豊かにしたいと思う人は、このまちの住民と、このまちに愛着や希望を持つ関係人口である地域人であると私は考えます。そして、明るく豊かにしたい理由は様々ですが、そこで重要なのは思うだけでなく行動に移すことです。明るい豊かなまちとは、成長し続けるまちであり行動できる人財が常に存在することで実現されます。だからこそ、まちづくりはひとづくりと言えます。袋井JCが中心となり、過去から学び今を見据え、未来を創造し、青少年からシニアまで幅広い世代を巻き込みこのまちが有する「ひと・もの・こと」の魅力と、「新たな可能性」を発信し、まちへの愛着と希望を高めると共に、多くの地域人と繋がることでまちと共に成長してまいりましょう。 そして、成長し続けるまちには、成長を連鎖させるためのひとづくりが必要です。つまり、青少年たちが青年期を迎えた時に、このまちのために活き活きと活躍していることが大切です。そのためには、自らの希望に向かって立ち向かう力強い精神と、このまちのために活躍したいと思う心が必要となります。だからこそ、感受性豊かな青少年期に希望に向かって立ち向かうことで得た感動と、このまちに愛着を感じ記憶に残る体験から得られる多くの気付きを成長の糧としていただき、我々と共に成長を連鎖させていきましょう。

さいごに

 「皆さんのことをスーパーマンだと思っています」。私が今までの活動で一番印象的なスピーチの一端です。別々の環境や様々な状況下に置かれているにも関わらず、仲間のために駆け付けて活動をしている、まさにスーパーマンのようなヒーローであるというお話でした。私は、その時にいたメンバーを見渡した時に、共感し奮い立ったことを、今でも覚えています。自分たちの活動に誇りと自信を持ってください。必ず誰かの助けになっています。自分のためにそして他者のためにやるべきことをしてください。必ず多くの成長へと繋がっています。我々が活き活きと活動した効果は、バタフライエフェクトのように地域に波及し多くの「ひと・もの・こと」の未来を明るく豊かなものとすることができるのです。皆さんにはそんな活力があるのです。なぜなら皆さんはヒーローなのだから…。

2025年度 第58期
公益社団法人袋井青年会議所スローガン


「ヒーローに成る」

基本方針
成長を意識した活動

重点事業
〇 組織力の強化を意識した運動
〇 地域に夢や希望をもたらせる事業の実施


委員会の設置について
本年度は運営規定第5章第12条により次の委員会を設置する。

●総務委員会
総会、理事会の設営・運営、定款に定める各種資料及び議事録の作成・管理、事務局の運営・管理、会費の管理及び効率的な運用、予算書及び決算書の作成、HPの管理運用を行う。

●会員開発委員会
例会の設営・運営の指揮、入会資格審査、入会式、LOM内外の活動に対する意識の高揚を図りLOMの活性化につなげる事業の調査・研究・実施、会員クラブの運営を行う。
また、内部に能力向上担当理事を配し、会員の自助の力を向上するための調査・研究・実施。

●まちづくり委員会
地域に夢と希望をもたらせることを目的とした、まちづくり事業の調査・研究・実施。
また、内部に渉外担当理事を配し、近隣JCとの交流や他団体・企業と活動するための調査・研究・実施、SNS等を活用した地域との情報の受発信を行う。

●青少年育成委員会
少年が成長の糧となる経験を与える事業の調査・研究・実施。
また、内部にわんぱく相撲担当理事を配し、わんぱく相撲を通じた青少年育成の調査・研究・実施を行う。

組織未来開発会議の設置について
持続可能な団体であるために、未来を担う若きメンバーによる組織の未来を見据えた調査・研究・実施を目的とした会議体を設置する。
最も適切と思われる議長1名を理事長が指名する。

例会運営について
本年度、例会運営業務は次回例会担当委員会が会員開発委員会の支援のもと担当する。

新正会員・準会員の所属について
会員資格規定第11条により新正会員及び準会員は、原則紹介者所属委員会へ配することとする。また、会全体の状況を判断し理事長の権限により紹介者と相談し配する。

継続事業について
最も適切と思われる委員会を理事長が指名する。
●3JC合同例会(JCI掛川主管) まちづくり委員会
●わんぱく相撲袋井場所(主催) 青少年育成委員

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