第56期理事長所信

2023.01.01


公益社団法人袋井青年会議所
第56期理事長 内山智之


はじめに


 あなたにとってJCとは何か。この組織に属する理由は何なのか。今一度見つめなおそう。我々はJAYCEEである。今の時代を生きる責任ある大人であり、皆それぞれに会社を、地域を、大切な人たちを導き幸せにする義務がある。現状、我々を取り巻く環境は目まぐるしく変化を続け、常に学び、いち早く順応できる逞しさを身につけなければならない。青年の学び舎と呼ばれるこの組織で、常に今以上の自分へ向かい積極的に挑み経験を重ね、ここに集う同志と共に切磋琢磨し高め合い強く逞しく成長しよう。人を磨くのは人であり、個の成長が必ず組織の成長に繋がる。逞しいJAYCEEで溢れるJCは、常に逞しい人財を育て続ける。創立55年の節目を迎えた歴史あるこの組織で、自分自身の心を高め、このまちからより一層、信頼される逞しい袋井青年会議所を目指し、今こそ新たなる一歩を踏み出す時である。


逞しいJAYCEEである為に


 JAYCEEとは、このまちの為に自ら考え行動でき(奉仕)、信頼し合える仲間を築き(友情)、己の成長を信じ果敢に挑戦する(修練)人である。多くの個性が集う青年会議所では、JAYCEEとしての理想像も活動意義も多様を極める。しかし、会員の誰もがこの組織に求めるものは、自己成長の場であることに尽きる。そして、成長とはできる事をこなす人ではなく挑戦をする人にもたらされる。ただ活動に身を委ねるのではなく、一人一人が目指すJAYCEE像を描き、挑戦者として目的意識を持ち、自分自身に使命感を抱くことが重要である。袋井青年会議所に所属する今しか出来ない経験を重ね、奉仕、友情、修練の精神を胸に、常に成長を続ける逞しいJAYCEEであろう。
 更に成長の機会はLOM内だけに留まらない。青年会議所活動の醍醐味のひとつである出向活動では多くの出会い、多くの学びを得ることができる。出向の持つスケールメリットを活かし、積極的にLOMの中だけでは得られない学びを培いLOMに還元することで個の成長から組織としての成長にも繋げることが重要である。また、かねてより交流のある近隣JCにあっては、同志だからこそ共感できる課題に対し、違う視点での情報共有ができ、多様なJAYCEEに触れ刺激を得ることで、更なる成長へと繋げることができる。組織同士の切磋琢磨を繰り返し、近隣だからこそ共に高め合える良き関係性を構築できる連携を図り、逞しいJAYCEEを目指す成長の場を最大限広げよう。


持続可能な逞しい組織


 青年会議所は青年の学び舎である。青年会議所の各役職の任期は1年であり、常に新たな仲間と新たな挑戦に向かって力を注ぐ。1年また1年と積み重ねることで、様々な経験値と財産となる人脈を築き、逞しい自分を創っていける魅力ある組織である。成長を求める人の為に青年会議所はあると私は確信する。
 自身に磨きをかける様々な機会が、網羅されているこの組織でも、その時間に限りはあり、40歳で卒業を迎える。これにより常に新たな仲間を迎えていかなければ、この組織は会員減少の一途を辿る。組織の魅力とは、組織を形成する会員そのものであり、活き活きと躍動する会員がいてこそ魅力ある組織と言える。その為、会員減少は組織の持つ魅力低下に繋がり負の連鎖を生み出すきっかけとなり得る。持続的に逞しい組織であり続けるには、会員拡大の安定が絶対条件である。会員一人一人が拡大の重要性を日々意識し、この組織の持つ魅力を持ち、成長を求める青年に会いに行こう。新たな仲間を迎え入れ共に成長し続けよう。
 また、我々の活動は会員から預かる大切な会費を基に行っている。会員が安心して活動できる組織である為には堅実な組織運営が求められ、活動する会員の環境を整備し、組織の基盤を強固なものにしてくことが重要である。会員拡大の安定と堅実な組織運営を両立し、会員同士が躍動し高め合える持続可能な逞しい組織を創り上げよう。


このまちの未来の為に


 青年会議所は明るい豊かな社会の創造という大義を掲げ活動展開している。まちづくりとはひとづくりであり、そこに住まう人々の心が豊かでなければ成し得ない。そして、目先の結果に捉われず、常に未来を描き展開することが重要である。そのうえで、地域の未来の担い手である子ども達はこのまちの財産であり、少年期に心を育む体験は必ずこのまちの未来を豊かにする一助となる。
 近年、続く異常気象や天災により全国各地で被害が続出している。我々の住まう地域にあってもいつ起こるのかは誰も予想できない。しかし復興に向かう人の底力を見るたびに思う。人と人との繋がりこそ困難を乗り越える力の源である。日々進み続ける利便さは、文明の大きな進化と言える。しかし、容易にコミュニケーションをとれる時代の訪れは、過去を知る大人でこそ大きな利益であるものの、利便さが当たり前になった子ども達にとっては、人と人との繋がりの重要性は、我々大人世代とは違うのかもしれない。パンデミックの襲来も相まって、人との繋がり方が見直される今だからこそ、逞しい未来の担い手の育成を掲げ、子ども達の、他者を思いやる利他の心、自ら考え行動を起こせる強い心を育み、人と人とが繋がることで生まれる力の大切さに気付くことの出来る成長の場を創出しよう。そして、このまちを担う大人世代、このまちを創る諸団体と協働し、地域という大きな家庭で一体となり、子ども達の心を育み、逞しい人財が育つまちの循環を創り上げていこう。子ども達の心の成長こそが、このまちの明るい未来に繋がると確信する。


55年の歩み、その先へ


 袋井青年会議所がこの地に生まれて55年の月日が経つ。今、この時を迎えることが出来たのは、多くの先人達がいかなる困難にも立ち向かい、英知、勇気、情熱をふり絞りご尽力されてきたからであることに他ならない。そして今、その襷を引き継いでいるのは我々であると同時に、この襷を未来に託す責任があることを強く自覚しなければならない。
 袋井青年会議所は創立以来、半世紀を超える歴史の中で、現在に至るまで幾度と起きた社会変化に合わせた組織変革を遂げて現在に至る。創立55周年の節目を迎え、より一層このまちに期待され、信頼される確かな存在となるべく活動展開する時である。青年会議所にとって重要なスキルのひとつである伝える力を磨き、会員の資質向上に繋げよう。そして、これまでの袋井青年会議所の歩みを振り返り、この時代での存在意義、活動意義を確固たるものにし、益々の躍進を決意し誓うと共に、長きに渡りご支援、ご理解いただいたこのまちに対して感謝の意を込めて価値のある発信を行うことで、創立以来の魂を引き継ぎ新たなる一歩を踏み出そう。


結びに

 
 一生懸命活動していても、志を高く掲げていても、困難や逆境にぶつかり挫けてしまいそうな時は誰にでも訪れる。そこが今のあなたの限界ラインなのかもしれない。しかし、そこが新たな自分への扉である。今までの自分では乗り越えられなかった壁、それを乗り越えようと尽力する事で、人は一歩ずつ逞しくなっていく。
 あなたにとってJCとはなんですか。辛い時、苦しい時こそ、初心に帰り、大切な人たちを思い出そう。大丈夫。我々はJAYCEEである。共に歩んでくれる逞しい仲間がいる。志を同じうする仲間と共に、幾度とぶつかる壁を越え、更なるステージへ新たなる一歩を踏み出そう。力強く踏み出すその一歩があなたを逞しくする。


2023年度 第56期
公益社団法人袋井青年会議所 スローガン

さらに向こうへ ~ 新たなる一歩 ~


基本方針

〇まちから信頼される逞しいJAYCEE・JCの創造


重点事業

〇LOM全体で行う会員拡大運動

〇創立55周年記念式典・記念事業


委員会の設置について

本年度は運営規定第5章第12条により次の委員会を設置する。


●総務委員会

 総会、理事会の設営運営、定款に定める各種資料及び議事録の作成・管理、事務局の運営・管理、又書類の発受・管理、ホームページの管理を行う。
 又、内部に財政担当理事を配し、会費の管理及び効率的な運用、予算書及び決算書の作成を行う。


●会員開発委員会

 例会の設営・運営、入会資格審査、出席率の向上、各種大会への参加奨励、JAYCEEの意識の高揚を図りLOMの活性化につなげる事業の調査・研究・実施、会員クラブの運営を行う。
 又、内部にJAYCEEの活力向上担当理事を配し、出向者支援、近隣JCとの連携強化を始めとするLOM外で得られるJAYCEEの資質向上につながる学びの場を提供する。


●未来創造委員会

 まちの未来を担う⼈財育成を目指し、各種団体と協働し地域全体で行う⻘少年共育を実践する⻘少年育成の調査・研究・実施を行う。
 又、内部にわんぱく相撲担当理事を配し、わんぱく相撲を通じた青少年の育成の調査、研究、実施を行う。


●JC発信委員会

 創立55周年記念式典及び祝賀会の開催。袋井JCの確かな歩みを振り返り、今後のLOMの活性化に繋がる創立55周年記念式典の調査、研究、実施。
 又、内部に広報担当理事を配し、LOM内外に対してのSNS等を活用した広報活動、ホームページの運用。メンバーの伝える力を向上させるための調査、研究、実施。


特別会議の設置について

 袋井⻘年会議所が持続可能な団体としてあり続けるため、LOM全体で会員拡大活動を推進する会議体を設置する。最も適切と思われる会議議⻑1名を理事長が指名し、副議⻑4名を議⻑が指名する。また新正会員がJAYCEEへと成⻑するための教育の調査、研究、実施を行う。


例会運営について

 本年度、例会運営業務は会員開発委員会が担当する。


新正会員・準会員の所属について

 本年度、会員資格規定第10条により新正会員及び準会員は紹介者所属委員会の所属とする。


継続事業について

 最も適切と思われる委員会を理事⻑が指名する。


●3JC合同例会(JCI袋井主管)   会員開発委員会

●わんぱく相撲袋井場所(主催)   未来創造委員会

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