第57期 理事長所信

2024.01.12

公益社団法人袋井青年会議所
第57期 理事長 西谷 直樹

はじめに

袋井青年会議所は、創立より56年もの長い年月、私たちの暮らすFUKUROIのために様々な活動を展開してきました。一貫した理念を礎に組織を維持し活動を継続することはとても大変なことであり、長い歴史の中では思い通りに活動が進むことばかりではありません。近年では、異常気象や新型ウイルスの蔓延等様々な困難が私たちの生活を脅かしています。この困難と併せ、私たちの取り巻く社会環境は目まぐるしい速さで変化し、その変化に追いつき対応する事や社会情勢の中で様々な課題解決に尽力する事も窮状を極めます。それでは、私たち袋井青年会議所は今何をしなければいけないのか。まちや社会の課題解決に向け、今まで通りに活動していくべきなのか。否、私たちは真っ先にこの変化に対応すべきなのです。この変化の激しい社会の波に乗り、自分たちを前へ前へと突き進む推進力として変化を取り入れ、大きく羽ばたくときこそ新たなる一歩と成り得るのです。そして、変化を捉えるだけでなく、その先の流れを読み勇猛果敢に自らが仕掛けていく事が大切です。全ての活動に対し、明確な目的を持ち全力で活動に取組む中でこそ、この変化の必要性を感じることができます。今がその時です。組織として一つとなり全力で活動に取組み、どのような変化にもしなやかに対応できるよう成長し、まちから必要とされ続ける袋井青年会議所をつくっていきましょう。


全力で全員で

青年会議所は、友情・奉仕・修練の三信条を礎に様々な活動を展開しています。
しかし、青年会議所の一員になるだけではまちや人のために貢献できる人物にはなれません。青年会議所活動の全てを成長の機会と捉え、積極的に活動に関わることがJAYCEEとして人を大きく成長させ、まちや社会へと貢献し得る人物へと変わることができるのです。そして、組織としても時代や様々な環境に合わせ、柔軟に変わることが重要です。組織として不変なものをしっかり引継ぎ、受け渡していくことも大切ですが、全員が活動しやすい環境を提供していくことも必要であると考えます。組織として成長の機会へと全ての会員が前向きに取組んでいけるよう、しなやかに対応すべきなのです。しかし、人はずるく弱い生き物です。活動しやすい環境があったとしても、一人では楽な道を選択し困難には目を背けていきます。だからこそ、仲間と共に支え合い高め合っていくのです。全ての会員が前向きに活動に参加できるかを常に模索するとともに、会員一人ひとりが周りの仲間を鼓舞し合い、前向きに全員で困難に挑戦していける環境を築いていきましょう。
「一人の百歩より百人の一歩」。強い組織とは、誰か一人が奮闘し成り立つものではありません。組織に属する者が一丸となり、共通理念のもと目標に向かい全力で活動する事が強い組織を築くのです。

全力で未来へ

私たち袋井青年会議所は、いつの時代も将来を担う青少年の育成に向けた運動を展開してきました。時代が移り変わっても、常にリーダーとなる人財が現れ、それぞれの時代を強く引っ張ってきました。私たちは、その将来のリーダーとなる子どもたちにまちを想う意思を引き継いでいかなければなりません。将来を託す子どもたちを大いに成長させ、たくさんの経験を積ませ、将来の糧となる機会を存分に提供することが私たちの使命であると考えます。子どもたちが無限の可能性を拡げ、様々な場所へ大きく飛躍していくことは素晴らしいことですが、私たちはFUKUROIの担い手となる子どもたちを地域一体となり育てていくことも必要です。将来自分たちが住まうまちに誇りを持ち、その魅力を発信できる子どもたちを育てていきましょう。また、子どもたちには私たちが大きな目標に向かい、明確な目的を持ち、常に全力で物事に取組む姿を見せていく事が大切であると考えます。全力で物事に取組む姿勢というのは人に感銘を与え、結果の如何は問わず人に感動を与えます。子どもたちの心に私たちの活動を残すことが将来のリーダーとなる人財へと成長させていくのです。「この世で重要な物事のほとんどは、挑戦し続けた者たちによって成し遂げられてきた」。無限の可能性に溢れた子どもたちに、自分たちが住む地域の素晴らしさと常に諦めず将来の夢や目標に全力で取組む姿勢を伝え、輝かしい将来に向かう人財を育てていきましょう。

全力でまちへ

私たちが活動の拠点としているまちFUKUROIは、多くの産業や観光 資源に溢れています。また、近年全国的に人口減少が問題視されている中人口が増え続けている魅力ある地域です。しかし、様々な課題を抱える地域であることも現実です。人口増加に相反し出生率の低下や各産業の担い手不足等、受け継がれてきた財産を失う危機に直面しています。この危機を乗り越えるには、今一度この地域の魅力を探求し、発掘し、発信することが大切だと考えます。魅力あるものに人は集まり、魅入られた人がそこに留まります。このまちに住まう人々には地域の魅力を再認識してもらい、周辺地域の人々にはFUKUROIの多彩な魅力に気付いてもらうことが大切です。そして、私たちも地域の魅力を全力で研究し勉強しましょう。誰よりもその魅力を知り、感じていなければ人に伝えることはできません。私たち青年会議所が率先してまちの魅力を発信し、FUKUROIが活性化する起点となるような運動を自信と誇りを持って展開しましょう。「何を伝えるかではなく、どうやって伝えるかが重要である」。私たちは既に素晴らしいものを持っています。たくさんの人々にその魅力を最大限に伝えていく活動こそが求められているのです。

全力で持続可能な組織を

まちや組織は人がいるからこそ成り立っています。青年会議所全体でも会員数の減少が問題視されており、会員拡大は各LOMが共通する課題の一つです。人がいるからこそ組織があり、組織の持つ理念に沿った運動を展開することができます。では、どのような組織に人が集まるのだろうか。私は、その組織に属する全ての者が充実した活動を展開してこそ魅力を持ち、人を惹きつけると考えます。そのためには組織の理念、自身の目標、活動の目的をしっかりと持ち、全力で活動に取組むことがとても重要です。今、皆さんは青年会議所の活動に全力で向き合えていますか。全力で青年会議所活動に取組めるよう自身の環境を整える努力はできていますか。全力で活動に取組むために会員の皆さまには、まずは自身の生活の中に青年会議所活動をしっかり取り入れる意識を持って頂きます。そして、組織も会員の皆さまが全力で活動に取組める環境を提供していくことが大切です。全ての会員が気持ち良く活動に取組む姿が組織に新しい人財を集わせ、永続的な組織を作ることができるのです。昨今は、人それぞれが多様性に富んだ生活様式を持っております。これからは、組織の在り方を見つめ直し、多様な会員を受け入れることができる組織へと進化すべきなのです。そして、私たちを取り巻く環境も多様性に溢れており、様々な新たな仕組みや取組みも増え続けています。今後の活動の中で、DXやメタバースのような新鋭的な技術や仕組みを取入れていく事を求められることもあるでしょう。是非、新しいものに抵抗感を抱くのではなく、常に好奇心を持ち前向きに取組んでいき、新たな事へ挑戦し、成長の機会へと繋げていきましょう。「人生における大きな喜びは、君にはできないと世間が言う事をやることである」。目標は高い方がやりがいもあり達成感も大きいです。一人では諦めてしまうことも尊敬し合える仲間と一緒に取組めば、必 ずや目標を達成できると信じております。私たち袋井青年会議所が魅力溢れる人財が集い持続可能な組織を展開する先駆者となり、まちを牽引する組織づくりを全員で展開していきましょう。

さいごに

私は、必要と思うならば必ずやり切る信念を持って活動することが大切だと考えます。組織を持続可能にしていくための様々な課題や問題提起はよく耳にしますが、そこで止まっていることが多過ぎると感じます。やるなら最後までやり切りましょう。変えるなら真剣に変えていきましょう。私は、この袋井青年会議所とその会員、そしてこのまちのために必要なものがあれば、積極的に取り入れ組織や会員の皆さま、地域のために全力で活動に邁進していきます。半世紀以上の歴史を持つ袋井青年会議所も、時代が変わっていく中で数多くの変化に挑戦し組織を柔軟に動かし、またその中でも不変とするべきものをしっかり守り現在まで繋いできました。活動に邁進する中で大きな成功を仲間と分かち合う時もあれば、想定もしていない困難に見舞われ悔しい思いをした時代もあったでしょう。しかし、どんな結果であれ、目的や目標に向かって全力を尽くした時には必ず携わった人々の成長に繋がっています。「上に花咲かぬ日は、下に根を伸ばせばよい」。常に成功体験を得られる事ばかりではありません。綺麗な結果が出せない時も下を向かず、成功に向かって行動した事を誇りにし、次の成功への力へと変えていきましょう。どんな時、どんな時代であっても私たちは全力を尽くしましょう。結果も大切ですが、結果に向かう姿勢や気持ちが何よりも大切です。そのしなやかな気持ちを常に持ち、その想いを糧に何事にも絶対に全力で挑戦し立ち向かっていきましょう。

2024年度 第57期
公益社団法人袋井青年会議所スローガン


絶対全力

基本方針
社会の変化を捉えた持続可能な組織作り

重点事業
〇LOM全体で行う会員の拡大運動
〇対外を意識した事業・運動の実施・展開

委員会の設置について
本年度は運営規定第5章第12条により次の委員会を設置する。

●総務委員会
総会、理事会の設営運営、定款に定める各種資料及び議事録の作成・ 管理、事務局の運営・管理、会費の管理及び効率的な運用、予算書及 び決算書の作成、HPの管理・運用を行う。

●会員開発委員会
例会の設営・運営、入会資格審査、出席率の向上、各種大会への参加 奨励、JAYCEEの意識の高揚を図りLOMの活性化につなげる事業の調 査・研究・実施、会員クラブの運営を行う。 又、内部に渉外担当理事を配し、近隣JCとの交流や他団体・企業と活 動するための調査・研究・実施を行う。

●青少年育成委員会
まちの未来を担い、将来の目標に向かって活動できる人財育成をめ ざし、地域全体で行う青少年共育を実践する青少年育成の調査・研 究・実施を行う。 又、内部にわんぱく相撲担当理事を配し、わんぱく相撲を通じた青 少年育成の調査・研究・実施を行う。

●まちづくり委員会
人が集い、地域の溢れる魅力を発信する持続可能なまちづくりを目 的とした事業の調査・研究・実施。 又、内部に広報担当理事を配し、SNS・HPを活用し青年会議所活動を より多くの人へ発信していくための調査・研究・実施を行う。

特別会議の設置について
袋井青年会議所が持続可能な団体としてあり続けるため、LOM全体で 会員拡大活動を推進する会議体を設置する。最も適切と思われる会 議議長1名と副議長2名を理事長が指名する。また新正会員がJAYCEE へと成長するための教育の調査・研究・実施を行う。

例会運営について
本年度、例会運営業務は会員開発委員会が担当する。

新正会員・準会員の所属について
本年度、会員資格規定第11条により新正会員及び準会員は紹介者所 属委員会の所属とする。

継続事業について
最も適切と思われる委員会を理事長が指名する。
●3JC合同例会(JCI磐田主管) 会員開発委員会
●わんぱく相撲袋井場所(主催) 青少年育成委員

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