第59期 理事長所信

2024.01.12

はじめに

 袋井青年会議所は、1968年の創立以来明るい豊かな社会の実現を理念に掲げ、地域に根ざしたひとづくり・まちづくり運動を積み重ねてきました。先輩諸兄姉は、その時代ごとに地域が何を必要としているのかを見極め、時には困難にも挑みながら道を切り拓いてこられました。

 世界は今、地政学リスクの高まり、気候変動、急速なデジタル化や経済、教育などあらゆる分野での格差の拡大といった多くの課題を抱え、社会や生活の在り方が変化しています。日本においても、人口減少や少子高齢化、地域経済の停滞、担い手不足などにより、地域の活力が大きく揺らいでいます。このように将来の見通しが立てにくく、予測不能な出来事が次々と起こる時代において、未来を切り拓く力となるのは、私たち一人ひとりの挑戦する意志に他なりません。現在、私たちの活動エリアであるFUKUROIもまた、地域と同様の課題に直面しています。こうした時代だからこそ、私たちが果たすべき役割はこれまで以上に重要であり、責任あるものでなければなりません。

 そのなかで、青年会議所運動の本質とは、単に課題を解決することだけにとどまりません。挑戦を通じて地域に変革をもたらす人財を育み、私たち自身がその先頭に立ち、ともに成長することにあります。そしてその挑戦は、私たちの仲間だけでなく、地域に暮らす人びとや行政、企業、団体をも巻き込みながら広がっていくとき、大きな波紋となって地域の未来を動かしていきます。現状に甘んじることなく、未来に向かって行動を起こすこと――その連鎖こそが、持続可能なまちづくりの原動力となります。これまでの歴史と伝統を尊重しつつ、変化を恐れずに挑戦していきましょう。

 挑戦とは、困難や未知に立ち向かうだけでなく、今ある日常を見つめ直し、当たり前にあるものにさえ問いを立て、新たな可能性を見出そうとする姿勢です。守るべきものを見極めて守り、変えるべきものには恐れず挑んでいく意志こそが未来を切り拓く力となります。

 今こそ、青年らしい情熱と行動力を持って地域に希望を灯す時です。私は、挑戦の先にこそ、より良い未来があると信じています。

挑み続けるJC

 青年会議所は、常に時代の変化に適応し、挑戦を続けることで地域から信頼を得てきた団体です。先輩諸兄姉が熱意と行動力によって示してこられた信頼をより確かなものとするためには、確かな成果を積み重ね、常に強固かつ柔軟な組織体制の構築が必要不可欠です。

 私たちの活動は、メンバーからお預かりする大切な会費によって支えられています。だからこそ、誰もが安心して活動できる環境を整備し、組織としての透明性と信頼性を高めることが、堅実な組織基盤を築くうえで極めて重要です。そのうえで多様性が浸透している今、従来の枠組みにとらわれず、変化に柔軟に対応できる体制が求められます。現状維持ではなく、必要に応じて既成概念を見直し、新しい視点を取り入れながら、組織そのものの在り方を問い直していく姿勢が必要です。物事を常に前向きに捉え、成長を意識した活動をしていきましょう。

 これまで先輩諸兄姉が築いてこられた歴史と信頼を礎に、私たちメンバー一人ひとりが責任と誇りを持って行動し、地域にとっても、メンバーにとっても魅力ある選ばれるJCへと、袋井青年会議所を進化させてまいりましょう。

挑み続けるJAYCEE

 私たちは、青年会議所に入会すると修練・奉仕・友情の三信条のもと、様々な学びや経験を重ねながら活動をしています。メンバーそれぞれが青年会議所に求めるものは違いますが、何を求めるにしても一人ひとりが目指す姿を常に思い描きながら活動することが大切です。私はそのなかで自己研鑽と社会貢献を通じて地域の未来を担うリーダーを目指して活動してきました。

 リーダーとは役職ではなく役割であり、時代や環境の変化に応じて誰もがなり得る存在です。今求められているのは、変化を恐れずに自らの成長と真摯に向き合い、率先して行動できる人財です。そのために全てのメンバーが自己成長を目指し、互いに刺激し合い、支え合いながら次代を担うリーダーへと成長し続ける機会を築いていきます。ときに困難や葛藤に直面することもあるでしょう。そんな時こそ、近くにいる切磋琢磨し合える仲間の存在がその背中を押し、前に進む力となります。

 青年会議所には多くの成長の機会があふれており、目の前にある数多くのチャンスを自らの意志で掴み取り、積極的に挑むことが重要です。LOM内での活動に加え、静岡県内外への出向や近隣JCとの交流など、LOMの枠を超えた学びと出会いが新たな気づきと成長をもたらします。

 しかし、青年会議所に所属するだけで自動的に成長できるわけではありません。今こそ、青年会議所という貴重な成長の機会を最大限に活かし、資質向上を重ねながら、メンバー誰もが地域に必要とされるJAYCEEを目指し、仲間とともに挑み続けてまいりましょう。

挑み続ける拡大活動

 どのような組織においても、人財は最大の宝です。青年会議所運動を永続的に展開していくためには、新たな仲間との出会いが欠かせません。しかし、私たちは今、会員減少という大きな問題に直面しています。これは袋井青年会議所に限ったことではなく、多くのLOMが共通して抱えている問題です。

 この状況に対して、メンバー全員がこの問題に対して理解し、危機感を持って拡大活動に取り組まなければなりません。決して、皆さんが拡大活動をやっていないのではありません。やっているのです。それでもなぜ結果に表れないのかを皆で考え、さらに当事者意識を持って挑戦し、この袋井青年会議所の運動や組織の魅力、そして所属するメンバーの魅力をより多くの候補者に伝えていきましょう。メンバー一人ひとりがJCの意義を体現し、地域に必要とされる存在となることで、自然な共感の輪が広がり、持続的な会員拡大へとつながると信じています。

 では、JCの意義とは何でしょうか。私は大きく分けて二つあると考えます。一つ目は、自らが成長し続けること。二つ目は、その成長を通じて、地域社会に貢献していくことです。たとえば、新たな知識や経験を身につけ自己成長できる活動への挑戦、子どもたちの健やかな成長を支える青少年育成や地域資源を活かした事業、人と人とのつながりを育む活動など、私たちは地域の課題に向き合い、まちに希望の光を灯す存在となることができます。  こうした活動が共感を生んで多くの方へ伝播し、新しい仲間が増えるという相乗効果が生まれます。そのような連鎖を起こすような拡大活動に取り組んでいきましょう。

 このまちを明るく豊かにしたいと思う人は、このまちの住民と、このまちに愛着や希望を持つ関係人口である地域人であると私は考えます。そして、明るく豊かにしたい理由は様々ですが、そこで重要なのは思うだけでなく行動に移すことです。明るい豊かなまちとは、成長し続けるまちであり行動できる人財が常に存在することで実現されます。だからこそ、まちづくりはひとづくりと言えます。袋井JCが中心となり、過去から学び今を見据え、未来を創造し、青少年からシニアまで幅広い世代を巻き込みこのまちが有する「ひと・もの・こと」の魅力と、「新たな可能性」を発信し、まちへの愛着と希望を高めると共に、多くの地域人と繋がることでまちと共に成長してまいりましょう。 そして、成長し続けるまちには、成長を連鎖させるためのひとづくりが必要です。つまり、青少年たちが青年期を迎えた時に、このまちのために活き活きと活躍していることが大切です。そのためには、自らの希望に向かって立ち向かう力強い精神と、このまちのために活躍したいと思う心が必要となります。だからこそ、感受性豊かな青少年期に希望に向かって立ち向かうことで得た感動と、このまちに愛着を感じ記憶に残る体験から得られる多くの気付きを成長の糧としていただき、我々と共に成長を連鎖させていきましょう。

挑み続けるひとづくり

 地域のより良い未来を考えるうえで、最も重要なのは人の心の豊かさであり、それを育てるのはまさにひとづくりです。青年会議所が掲げる明るい豊かな社会の実現は、目の前の結果にとらわれず、常に未来を見据えて行動する姿勢の上に成り立っています。

 今を生きる子どもたちは、この地域が受け継ぐべき最も尊い財産です。彼らが多感な時期に経験する出来事は人格形成に深く関わり、その心の成長がやがてこの地域の未来を形づくっていきます。

 一方で、社会は今、日々めまぐるしく変化し続けています。生活の在り方や人との関わり方が大きく変わるなかで、人と人とのつながりが希薄になる傾向が加速しています。子どもたちにとって、他者と関わる意味や人間関係の温かさを実感しにくい時代になってきているのです。

 私たち大人が今果たすべきことは、そうした環境のなかでも子どもたちが誰かを思いやる心や他者と手を組み挑む力を育めるよう地域一体で支えていくことです。そのなかで、他者とのつながりのなかで生まれる力を体感できる環境をつくり、心の芯が強く、柔軟で、困難にも果敢に挑むことができる逞しい子どもたちに育てていく。その責任が、私たち青年会議所にはあります。

 私たちは青少年育成事業を通じて、強さと優しさや地域に根ざした誇り、人とのつながりの大切さを育む機会を提供し、子どもたちが地域との絆を感じられる心の原体験を創出していきます。

 この地域を担う大人が一丸となって関わり、団体・行政・企業・学校などが垣根を越えて連携し、子どもたちを地域全体で育てていく。その循環によって持続可能な地域の土台が築かれていくのです。子どもたちが大人になったとき、地域の一員として誇りを持ち、次の世代にその想いをつないでいけるように、これからも、地域の今と真剣に向き合いながら、未来を託す世代とともに歩み、学び、挑戦し続けてまいりましょう。

さいごに

 私は袋井青年会議所に入会して以来、多くの出会いや経験に恵まれ、自分自身が大きく成長する機会をいただきました。時にはうまくいかないこともありましたが、そのたびに仲間と支え合い、乗り越えてきた日々は、私の人生にとってかけがえのない財産です。

 この経験を通じて得たのは、現状に満足せず、常に未来を見据えて挑戦し続ける姿勢の大切さです。どんなに小さな一歩であっても、踏み出したその先には新たな景色が広がっています。

 さあ、今こそ私たちの挑戦が始まります。未来を信じ、情熱と行動力を胸に変化を恐れず、仲間とともに力強く駆け抜けてまいりましょう。

 自らの成長のために。子どもたちのために。そして、FUKUROIの未来のために。


2026年度 第59期
公益社団法人袋井青年会議所スローガン


「挑み続けよう!ともに未来へ」


基本方針
未来を見据えたJC・JAYCEEの挑戦

重点事業
〇 LOM全体で行う会員の拡大運動
〇 挑戦と成長を促す持続可能な組織づくり
○ 青少年の健全育成を通じた持続可能な地域づくりの推進

委員会の設置について
本年度は運営規定第5章第12条により次の委員会を設置する。

●総務委員会
総会・理事会の設営運営、定款に定める各種資料及び議事録の作成・管理、書類の発受・管理・運用、事務局の運営・管理、HP・SNS・会議システム等の管理・運用、HP・SNSを活用した広報活動を行う。又、内部に財政担当理事を配し、会費の管理及び効率的な運用、予算書及び決算書の作成及び報告を行う 。

●組織未来開発委員会
例会の設営・運営、入会資格審査、出席率の向上、各種大会・会議への参加奨励と登録、出向者の支援、JAYCEEとしての意識の高揚を図りLOMの活性化につなげる事業の調査・研究・実施、会員クラブの運営を行う。又、内部に能力向上担当理事、渉外担当理事を配する。能力向上担当理事は、メンバーの資質を向上するための調査・研究・実施を行う。渉外担当理事は近隣JCとの交流及び他団体・企業との協働に向けた調査・研究・実施を行う 。

●地域未来創造委員会
地域の未来を担う人財育成を目指し、各種団体と協働し、地域全体で行う青少年共育の実践に向けた調査・研究・実施を行う。又、内部にわんぱく相撲担当理事、常任理事を配する。わんぱく相撲担当理事は、わんぱく相撲を通じた青少年育成の調査・研究・実施を行う。常任理事は、委員会の運営、活動を補佐するとともに、理事会に参加し組織全体を包括的な視野で捉え意見発言し、組織の円滑な運営につなげる 。

特別会議の設置について
袋井青年会議所が持続可能な団体としてあり続けるため、LOM全体で会員拡大活動を推進する会議体を設置する。最も適切と思われる会議議長1名を理事長が指名し、副議長3名を議長が指名する。また入会式の実施、新正会員がJAYCEEへと成長するための教育の調査・研究・実施を行う 。

例会運営について
本年度、例会運営業務は組織未来開発委員会が担当する 。

新正会員・準会員の所属について
会員資格規定第11条により新正会員及び準会員は、原則紹介者所属委員会へ配することとする。また、会全体の状況を判断し理事長の権限により紹介者と相談し配する。

継続事業について
最も適切と思われる委員会を理事長が指名する。
● 3JC合同例会(袋井JC主管)    組織未来開発委員会
● わんぱく相撲袋井場所(主催)  地域未来創造委員会

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